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乾いた空

第3章 三章





父もそのぐらいの素晴らしい反応をしてほしかった。
そうしたら、もっと自分が父を殺したという実感があるのに。


この男の反応を見るなり、父の殺し方について物足りなさを感じていた。

















瞼を最大まで広げては血走った恐怖の目で僕をじっと見つめてほしかった。"今まで本当にすまない、許してくれ"という目で僕を見ては怯えてほしかった。








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