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乾いた空

第3章 三章






早速、指導者Sと一緒に行動することになった。


場所はとある倉庫の一室だった。

始めだというのに、遺体では無く生きた人間だった。

50代ぐらいの小太りの男で口のなかに布を入れられては口元はテープでグルグルに巻かれていた。
勿論、手足もロープでグルグルだった。お尻の辺りには何故か汗でいっぱいになったと見られるびしょ濡れのクッションが置かれていた。




「う……うー…うっう……」



何かを言いたげに瞼を最大に広げ顔も身体中も汗まみれでこちらを見ていた。

男は自分の最後が無理矢理訪れたことを感じて命乞いをしているのだろう。


とても普通で良い反応だと思った。







でも、
僕はある事に不満を感じていた。




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