テキストサイズ

乾いた空

第3章 三章










「交渉しましょう。
やり方を教えて頂きたい。」











僕は止めていた第九をつけ初めては大音量で鳴らし、冷めたコーヒーを一気に飲み干した。

コーヒーの味は何故だか心なしかまろやかに感じ、男は喜びでいっぱいな顔をしては


「大丈夫ですよ。
当分は教える者がつきますから。
ご安心して下さい。」

そう言っては、また指揮者のように腕を振りながら、先程よりも更に子供のようにはしゃぎ初めていた。


何だか滑稽に感じた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ