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乾いた空

第3章 三章




椅子に座って進められたコーヒーを飲んだ。深くてコクのあるキリマンジャロだった。


飲んでいると、後ろのスピーカーから、いきなりベートーベンの第九が流れてきた。


この人は一体何がしたいのだろう?



第九の華やかな演奏と謎に満ちた雰囲気がとてもミスマッチに感じてならない。


一方、男は指揮者になったかのようにはしゃいでいる。





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