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乾いた空

第3章 三章




午後6時10分前に花束を持ち見舞いの者に見せかけては父を殺した"例の病室"へ行った。


隣の病室には"斉藤"と貼られていた。


病室に入ると相変わらず高級ホテルのスィートルームのようで"病室"と呼ぶには程遠い感じで何だか落ち着かない。
この部屋で最後を迎えたなんて父らしいとも思った。

奥へ行くと窓際に男が景色を眺めていた。



やはり管理者だった。






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