
乾いた空
第2章 二章
景色は山や川、田畑では無くなり、民家が多くなり、そしてビルが多く並んでくる………
それと同時にあの人は僕に何かを頼むのではないか、不安になり、憂鬱な気分で指定された病院へ向かう。
大きくて派手な病院で、あの人らしいと思った。
病院の受付に聞くと受付の人が奥から、偉そうな、この病院の管理者のような人が出て来ては丁寧に挨拶をし、病室へ案内してくれる。
ガラス張りのエレベーターのボタンを最上階に押した。
当たり前だが、病院は全てが人工的に感じた。
窓から見えてくる景色も全てが人工的に………
