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乾いた空

第2章 二章




墓は真っ白でサキのように美しかった。
真っ白な

人が来ないのに汚れていない、細くて小さいけど、しっかりと大地の上に建っている。


冷たい墓を抱きしめては、自分の頬に液体が流れていくのが分かる……

時間が経てば経つほど、その液体は止まらなくなるのと、立っているのも辛くなる。

体重が崩れ落ちるように下がってゆく。





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