
乾いた空
第2章 二章
奥から、
薄いブルーグレーの金や桃色の糸が細かく刺繍された小紋を来ては僕を華やかかつ、上品に出迎えてくれては部屋へ案内してくれたが、僕は直接合うつもりは無い。
戸惑いながら
「女将さん、大丈夫ですよ。サキには直接合うつもりは無いんです。」
「いいえ、
そうはいかないわ。」
すたすたと長い廊下を少し早歩きで進んでいく。
もしかしたら、既に部屋でサキが僕がくるのを待っているのかと思い、驚きと緊張と期待が入り交じり額と手に汗が出る。
でもどんな顔をして会えれば良いのか分からない。
