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乾いた空

第2章 二章




その旅館は大きくて立派な明治、大正の重要文化財のような赴きのある日本家屋でもあり、西洋も取り入れた和洋折衷の建物だった。

入り口の紫色ののれんを捲ると、直ぐに鴬色の着物を着た従業員が出てきては


「こんにちは、
いらっしゃいませ。ご宿泊でしょうか。」

僕の顔を見ては微笑んだ。
僕はサキがいるか聞いたが、その従業員はまだ入りたてで分からないので、先輩従業員を呼んで来たが、その従業員も分からない。

なので、女将を呼んでもらった。




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