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乾いた空

第2章 二章




女はそんな僕に業を煮やしたのか、会社の上司と関係を持ち、僕は札幌へ転勤となった。


札幌……


あれ以来行ってない……



転勤は僕にとって好都合だと思った。

何故かサキを遠くで見るだけで、かまわなかった。
過去の男が出て来て、折角の家庭にヒビを入れたくなかったから。


幸せな姿を遠くで見たら、これで本当に過去とはさよならしよう。

僕は強く決心した。


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