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乾いた空

第2章 二章





僕の経歴を見た社長や専務は"何故この会社に?"と不思議な顔をしては口を揃えて疑問に感じていた。他の従業員達もそれを知ると驚きを隠せなかったらしく、後で入社したのに、先に入ったかのような扱いをされた。

ここでは、
僕は特別視されていた。

そして更に僕の父のことを知ると会社の上層部の人間は皆、媚びるように、優しくしてくれた。
挙げ句の果てには父の会社に挨拶をする始末になっていた。

僕の居場所は無い。


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