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壁一枚

第45章 告白と失恋



孝志「…」

美緒「先生…手…」

孝「…病人なんだから寝てなさい」

美緒「…」


部屋に入ったものの
孝志は美緒の側で座っているだけでキス
はおろか
繋いでほしいと差し出した
手にさえ
触れてこようとしなかった
美緒の気持ち
今の状態を考慮しての行為だったが逆に
その優しさが
今の美緒にとっては、とても
辛かった


美緒「…先生」

孝志「!!」


我慢出来ず
美緒は自分から孝志に近づき
孝志の手に、孝志の頬に自分から触れた
その時


母「ただいま」


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