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壁一枚

第45章 告白と失恋



孝志「一人で部屋、戻れる?」

美緒「帰っちゃうの?」

孝志「熱あるし…今は一緒にいない方が
いいよ、落ち着いたらちゃんと…」

美緒「帰らないで」

孝志「美緒…」

美緒「お願い…お願いだから帰らないで
一人にしないで…」

孝志「…」


震える手で
必死に孝志の腕を掴んだ美緒
母がいない、まだ一刻に戻る様子のない
この状況で
孝志を引き止める行為が
どんな事を意味するのかは美緒も十分
わかっていた
でも…


美緒「先生…っ…お願い…」

孝志「…」


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