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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第13章 その日

美保side


あたしは、自分から舌を絡めた。


声が漏れる…


キミにスイッチが入った。


その瞬間も

あたしは、忘れない。


だから、キミも覚えてて…


清純派と呼ばれた……


キミだけに見せた不純なあたしを……


キミは、唇を外して


「なぁ……もう…二人でどっか…逃げるか…」


「……うん…連れてって…」


そう言ってまた唇を重ねる。


逃げるなんて、できるわけない。

二人ともわかってるんだよ。


出逢うのは


今じゃ…


なかったんだよね。


二人で居る時が100%って、言い聞かせて


でも…


いつだって思ってたでしょ?


その日が



来るんじゃないかって……

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