
公爵様の番ꕤ︎︎メイドは甘い香りに惹かれ落ちるꕤ︎︎
第1章 頭が理解についていけません
ちなみに番とは言っても、魔力の相性が良い物同士が魔力の匂いで感じとり、番となる。
尚、体の相性も抜群によく、子を沢山儲ける事も出来る。
そんな華やかな舞踏会の裏側で、髪を後ろで纏めたメイド服を着た小柄な伯爵令嬢が一人。
テーブルに用意された料理や飲み物の補充に忙しくしていたミラベル・ハーコートは、【運命の番】云々よりも、本日の給餌による給金の方が気になっていた。
(この舞踏会が終われば固定給プラスのお給金がいただけるわ!!)
貧乏な伯爵邸に住むミラベルは、少しでも家の足しになるようにと身を粉にして働いていた。
ご令嬢が働くなんて持っての他だと囁かれる声も少なくはないが、ミラベルは一切気にしない。
むしろ宮廷でメイドとして働けるなどと、最高とでさえ歓喜していた程だ。
なんせ、メイド服が可愛い。
流石宮廷ともあり、メイドの服はベルベットの黒字であり、フリル付きの白いエプロンは動く度にふわりと上品に揺れる。
くるぶしまでのロング丈のスカートに、白いカチューシャがミラベルの栗色の髪によく生えていた。
栗色の髪に青い澄んだ瞳に整った顔立ちのミラベルは、その容姿から人の視線を集めていた。

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