
公爵様の番ꕤ︎︎メイドは甘い香りに惹かれ落ちるꕤ︎︎
第1章 頭が理解についていけません
宮廷、舞踏会の会場。
天使が描かれた天井からは、硝子で出来た豪奢なシャンデリアが吊るされており、光が照らされたホールで優雅なワルツを踊るのは、紳士淑女のご令息やご令嬢達。
紳士が白い手袋で淑女を誘いホールで踊れば、会場には大輪の薔薇が咲き誇ったようにカラフルなドレスがふわりと舞う。
本日は【運命の番】を探す為の舞踏会。
このイシュベリア帝国には、婚約において掟がある。
貴族は貴族で結婚し、いずれは魔力持ちの子を産み、国の存続の為にと繰り返される。
貴族だけが保有する貴重な魔力は、平民との結婚では90パーセントの確率で魔力が低い又は無い子供が出来てしまう。
よって、貴族は貴族との間だけの婚約のみが許されて、それ以外は認められる事は決してなかった。
破られれば、厳しい罰が待っている。
もちろん、駆け落ちしようとすれば出来なくはないが、高い確率で捕縛されてしまい、待っているのは···。
と、言う訳で逃げようと思う貴族は無いに等しい。

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