
21年目のクリスマス
第1章 いわゆる腐れ縁だった
「そういえば、一度もクリスマスを一緒に過ごしたことないよね」
腕枕をした時、しっくりと腕の中にハマる女性がいる。
悦子はその一人だった。
お互い今は43歳の同級生だ。
彼女とはいわゆる腐れ縁で、22歳の時からセフレ関係が続いている。
つまり、21年も付き合っていることになる。
悦子は東京生まれ、俺は高校卒業後に京都から東京に出てきた。
出会ったのは、コンビニだった。俺が当時住んでいたアパートの近くのコンビニで、彼女はアルバイトをしていた。
栗色の髪をしたチャキチャキの下町娘で、ギャルっぽいところが俺の好みだった。
毎日のようにコンビニで顔を合わせるうちに仲良くなり、初めて飲みに行った夜、そのままホテルに行った。
ただ、悦子はこの時すでに結婚をしていた。夫は大手銀行に勤める15歳年上だった。別に夫とセックスレスでもなく(むしろ、話を聞く限り、頻繁にヤッているようだった)単に年の近い遊び相手が欲しかっただけかもしれない。
俺も人妻のほうが面倒なく付き合えるうえ、近所ですぐに会えるというのは、実に都合が良かった。
その後、いろんな女性と付き合っては別れ、今では俺も結婚して2人の子持ちだが、なぜか悦子とは切れないでいた。よく考えれば、嫁よりも付き合いが長い。
そのくせ、一度もクリスマスを一緒に過ごしたことがない。
出会った時点で悦子が結婚していたせいもあるけど、かといって2人でクリスマスデートを出来る機会があったとしても、結局、飯だけ食ってすぐにホテルへ直行しているだろう。
しょせん、セックスだけが目的の関係なのだ。
「……そうやなぁ。でも一回、子供のオモチャを西武デパートに買いに行ったことがあったやん。あれは、いつだっけ?」
確か悦子は娘が欲しがっていたキラキラの文房具を、俺は長男のために黄色いトラックの乗り物を買った。
その時はクリスマスの前日か、前々日だったと思う。
セックスをした後、お互いの子供のクリスマスプレゼントを買いに行っているのだから、W不倫のカップルはやっぱり面白い。
「あったね。見城(けんじょう)くんのところの上の子がまだ小さかった頃だよね」
悦子は俺の胸板に顔を寄せて、しがみついてくる。
普段サバサバとした性格の悦子だが、情事の後だけは甘えんぼうになってくれる。
俺は昔から、悦子のこういうところが好きでたまらない。
腕枕をした時、しっくりと腕の中にハマる女性がいる。
悦子はその一人だった。
お互い今は43歳の同級生だ。
彼女とはいわゆる腐れ縁で、22歳の時からセフレ関係が続いている。
つまり、21年も付き合っていることになる。
悦子は東京生まれ、俺は高校卒業後に京都から東京に出てきた。
出会ったのは、コンビニだった。俺が当時住んでいたアパートの近くのコンビニで、彼女はアルバイトをしていた。
栗色の髪をしたチャキチャキの下町娘で、ギャルっぽいところが俺の好みだった。
毎日のようにコンビニで顔を合わせるうちに仲良くなり、初めて飲みに行った夜、そのままホテルに行った。
ただ、悦子はこの時すでに結婚をしていた。夫は大手銀行に勤める15歳年上だった。別に夫とセックスレスでもなく(むしろ、話を聞く限り、頻繁にヤッているようだった)単に年の近い遊び相手が欲しかっただけかもしれない。
俺も人妻のほうが面倒なく付き合えるうえ、近所ですぐに会えるというのは、実に都合が良かった。
その後、いろんな女性と付き合っては別れ、今では俺も結婚して2人の子持ちだが、なぜか悦子とは切れないでいた。よく考えれば、嫁よりも付き合いが長い。
そのくせ、一度もクリスマスを一緒に過ごしたことがない。
出会った時点で悦子が結婚していたせいもあるけど、かといって2人でクリスマスデートを出来る機会があったとしても、結局、飯だけ食ってすぐにホテルへ直行しているだろう。
しょせん、セックスだけが目的の関係なのだ。
「……そうやなぁ。でも一回、子供のオモチャを西武デパートに買いに行ったことがあったやん。あれは、いつだっけ?」
確か悦子は娘が欲しがっていたキラキラの文房具を、俺は長男のために黄色いトラックの乗り物を買った。
その時はクリスマスの前日か、前々日だったと思う。
セックスをした後、お互いの子供のクリスマスプレゼントを買いに行っているのだから、W不倫のカップルはやっぱり面白い。
「あったね。見城(けんじょう)くんのところの上の子がまだ小さかった頃だよね」
悦子は俺の胸板に顔を寄せて、しがみついてくる。
普段サバサバとした性格の悦子だが、情事の後だけは甘えんぼうになってくれる。
俺は昔から、悦子のこういうところが好きでたまらない。

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