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おばけトンネルとお姉ちゃん

第1章 おばけがいるのよ

どちらから声をかけることもなく、ごく自然な流れで、俺は姉貴に覆いかぶさった。
 姉貴を組み敷くなんて、何年ぶりだろうか。幼少期にやったプロレスごっこぐらいしか思い出せない。
 上から見下ろした姉貴の顔はいつもより目が切れ長に見えて色っぽかった。
「なに?」
 ジロジロ見ていると、姉貴が少し怖い顔で言った。
「なんでもないよ。このまま入れればいいの?」
 何を言っているのだ、俺は。姉貴も俺もパンツを穿いたままではないか。
「このままだと無理でしょ」
 姉貴がつんと澄ました顔で馬鹿にしてきた。その瞬間だけはいつもの冷たい姉貴で、それで俺は逆に緊張がほぐれた。
 とりあえず俺は自分のパンツを脱いだ。姉貴も寝たまま、するするとパンティを脱いだ。トレーナーも脱いでもらいたかったが、そんなお願いをしたら、怒られそうな気がして言えなかった。もちろん、姉貴のアソコを見ようものなら、蹴飛ばされるのは目に見えている。俺は生まれた時からこの人を知っているから、そういう勘は鋭い。
「ねえ、あんた、したことあるの?」
 姉貴は自分の指を舐めながら言った。
「いや、ない」
「そっか」
 姉貴は素っ気なく答えて、濡らした指を自分の下腹部に擦り付けた。
「なにしてるの?」
「あ? 濡らしているのよ」
「そうなんだ」
 俺はそういうものなのかと思った。
「はい、ゆっくり入れてね」
 姉貴が俺の二の腕を掴み、膝を立てて両脚を開いてきた。
 あまりにもテキパキと事を進めようとするので、俺はうまくついていけない。
「俺はどうすれば?」
「もっと、こっちにきて」
 姉貴は俺の二の腕を掴んで引き寄せてきた。誘導されるまま、俺は上体を前に倒した。
「あっ」
 腰が前に進むと、男根の先端がヌルッと柔らかい粘膜に当たった。しかし、入った感じはしない。ペニスがツルッと姉貴の恥丘で滑ったようだった。ふいに、鶴と亀が滑った、という、かごめかごめの歌詞を思い出した。
「あれ?」
 俺は自分の亀をもう一度、もとの位置に戻して、腰を押し込もうとした。
「んっ!」
 姉貴はくぐもった声をあげたが、やっぱり挿入感はない。俺はチラッと姉貴を見た。姉貴は目が合うと、何も言わず、右手を下腹部に持っていった。
「あう」
 またペニスを握られた。さっきよりも強く握られた。
「ここ」

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