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中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜

第20章 飽食の時。栞(1)

私も限界だった。

「ううう……っ、俺も、もうだめだ……いく、いく……!」

彼女の中で脈打つ熱い収縮の中、私は理性の最後の糸を振り絞り、一気に引き抜いた。白濁した精液が、彼女の白いお腹の上に幾筋も打ち放たれる。熱い液体が肌を伝い、静かに広がっていく。

「あああ……すっごい、出ましたね……。あああ……気持ち、いい……」

彼女は恍惚とした表情で、焦点の定まらない瞳を泳がせながら、私の唇に口づけをした。細い腕を伸ばし、愛おしそうに抱きつく。そして、これまで決して絡めてこなかった舌を、深く、淫らに絡ませてきた。

「……また、セックスしたいな」

私が囁くと、彼女はすぐに答えなかった。ただ、その双眸に、溢れんばかりの涙が潤んでいる。

私は返事を待たず、再び唇を塞いだ。

果てしない余韻の中で、二人はいつまでも唇を離さなかった。彼女の秘めた場所は、まだ熱く濡れ、静かに脈を打ち続けていた。部屋の空気は、甘く重い沈黙に包まれていた。

セックスの余熱が、まだ二人の肌に残っていた。

部屋の空気は甘く重く、薄暗い光の中で静かに澱んでいる。シーツは乱れ、微かな湿り気と、溶け合った体温の匂いが漂っていた。

私の胸に顔を埋めた栞は、しばらくそのまま動かなかった。細い肩が、規則正しく、しかしどこか不安定に上下している。呼吸が、完全には落ち着ききっていない。

彼女の細い指が、まだ熱を帯びたペニスにそっと触れた。掌で包み込み、ゆっくりと上下に動かす。力は入れず、ただ確かめるように、丁寧に。

指の腹が表面を撫でると、私の身体が微かに強ばるのがわかった。その反応を感じ取ったのか、彼女は指の動きを止めず、さらに柔らかく、執拗に愛撫を続けた。

「……先生」

声は、胸に押し殺すように小さかった。頰が、彼の肌に熱く当たっている。

「彼氏がいるとか……同棲してるとか……言ったこと……全部、嘘、なんです」

指先が、ほんの少しだけ震えた。ペニスを握る力が、わずかに強くなる。彼女は顔を上げず、彼の胸に額を押しつけたまま、言葉を紡いだ。

「彼氏がいる、って……嘘です。京都の松尾のマンションで同棲してる、っていうのも。本当は、一人暮らしです。ずっと、一人で……」

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