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中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜

第20章 飽食の時。栞(1)

一度目の結合のときよりも、彼女の感度は明らかに跳ね上がっている。漏れ出る吐息は次第に荒くなり、熱を帯びた息づかいに合わせて、ふたつの白い恥丘が、まるでそれ自体がひとつの生き物であるかのように、ゆっくりと波打っていた。

肩甲骨が、私の動きに合わせて滑らかに動き、肋骨が、喘ぎに合わせて上下する。背骨が、シーツの上で微かにうねる。

やがて、固く閉ざされていた割れ目が、蜜を滲ませながら徐々にその門を開いていく。それと同時に、そこから立ち上る甘美な陰臭が、僕の鼻腔をくすぐっていく。

秘所の表面からはさっき洗ったばかりの清潔な石鹸の香りが漂うが、その奥、膣の深淵からは、やはり抗いがたい「雌」としての強い芳香が、むせ返るように溢れ出てくる。

その匂いを嗅いだ瞬間、僕の脳裏に、遠い中学時代の記憶が鮮烈に蘇っていた――

中学校の体育祭の日の夕暮れ。僕は「直子」という、どこか大人びた憧れの女子から、生まれて初めて「性交」というものを教えられた。

誰もいない、薄暗い放送室。そこに呼び出された僕は、わけも分からぬままズボンを引き下ろされ、まだ皮を被ったままの未熟なペニスを、彼女の熱い口内に咥え込まれた。

そして僕は、そのとき初めて、本物の女性器を目の当たりにした。

「ここに、キスして……」

ブルマを脱ぎ、白いパンティを足首まで下ろして、放送室の椅子に深く腰掛けた直子が、うろ覚えだがそんな風に囁いた気がする。僕は言われるがまま、這いつくばるようにして彼女のアソコに顔を埋めた。

だが、そのときの彼女の形や色は、今となっては全く覚えていない。ただ、鼻腔を容赦なく刺した、あの強烈な、鼻をつく臭いだけが記憶に焼き付いている。その強烈な臭いに圧倒され、僕は思わず唇を離してしまった。

それ以来、しばらくの間、僕はクンニリングスという行為に対して、拭いきれないトラウマを抱えて生きてきた。

しかし、いま目の前にある栞のそれは、中学生の少女の放つあの臭いとは決定的に違う、洗練された「大人の女」の匂いだった。

清潔さと、熱と、甘い湿り気が混じり合い、鼻腔を優しく満たす。

僕は舌のすべてを使い、彼女のそこに満ちる匂いをすべて吸い尽くしてあげようと思った。

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