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中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜

第20章 飽食の時。栞(1)

「あっ……あああ……先生……いいです……あああ……そこ……っ……先生……!」

声は、やはりか弱く、途切れ途切れに零れる。息を詰め、また小さく喘ぐ。まぶたが震え、涙がひと筋、頰を伝う。

「先生……あっん……先生……もっと……っ……先生……」

彼女の身体が、完全にほどけていく。腰が、私の動きに合わせてくねり、肩甲骨が滑らかに動き、肋骨が、喘ぎに合わせて大きく開閉する。背骨が、波のようにうねり、彼女の身体全体が、抵抗を捨てて、私に身を委ねている。

内腿が痙攣し、足首が伸び、つま先が丸まる。内面では、もう恐れはなかった。ただ、自分が誰かに深く、優しく満たされていく感覚と、熱い悦びが、静かに彼女を支配していた。羞恥は溶け、疼きが、すべてを優しく包み込んでいく。呼吸が乱れ、時折、小さく嗚咽が混じる。

「うっ、ぐっ……いく……っ、いくぞ……!」

ゴム越しであるにもかかわらず、いつもの癖で激しく引き抜くと、僕は栞のなめらかなお腹の上で、コンドームの中に熱い命の奔流をすべて吐き出した。

こんなに早く射精するのは初めての経験だった。自分でも驚くのと同時に、彼女を置き去りにしてしまったのではないかという不安が、脳裏を過る。部屋の空気が、熱を帯びたまま、ゆっくりと沈静化していく。彼女の太ももが、余韻で小さく痙攣し続けている。

「栞ちゃん、気持ちよかった……?」

息を切らせながら問いかけると、栞は潤んだ瞳で僕の顔をじっと見つめ、熱いため息とともにこう呟いた。声は小さく、消え入りそうで、それでもはっきりと届いた。

「先生……気持ちよかったですよ……。……今……頭の中が……真っ白なんです……。……私を……元に戻してください……。そして……おねがい……先生……キスして……」

か弱い声が、スタッカートのように切れ切れに、部屋の静けさの中に溶けていく。彼女の細い指が、私の胸に触れている。肌は熱く、汗ばみ、鼓動がまだ速いままだ。肩甲骨が、私の腕の中で小さく震えている。肋骨の並びが、浅い呼吸に合わせて上下し、背骨が、私の胸に寄り添うように、静かに沈んでいる。太ももが、まだ微かに痙攣し、足首が力なく開いている。

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