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中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜

第13章 飽食の時。佳代(5)

「……まあ。佳代さんとは、最初は軽い火遊びのつもりだったのですが……今は、少し違う気がしています」

佳代は私の言葉を遮るように、頰をほころばせて身を乗り出した。ネグリジェの胸元が、豊かな谷間をさらに強調する。彼女の声には、すでに挑発の色が濃く滲んでいた。

「違うも何も、先生は私のことが大好きなのよ。奥さんでは与えられない、私の旨味を知っちゃったからね。……智子たちみたいに、毎晩激しく求め合うわけじゃないけれど……私たちは、たまに会えるからこそ、もっと深く、もっと熱く交わるれるのよ……今日もこうして泊りにきてくれてるし」

智子さんが目を輝かせて身を寄せた。

「へえ……私たちも、けっこう激しい方だと思うけど。健一ったら、酔うと止まらなくて、朝まで何度も……壁越しに聞こえてるでしょ? 佳代、前に文句言ってたじゃない」

健一さんが苦笑いを浮かべ、肩をすくめた。

「佳代さん、すいません。つい熱が入っちまうんだよ。智子が夜のほうが激しくて……離したくなくなるんだ。佳代さんたちもアレのときは激しくやるんでしょ?」

佳代はグラスをゆっくりと回し、嫣然と微笑んだ。その瞳には、明らかに相手をあおるような光が宿っている。

「激しいわよ。嘘なんかじゃない。私、先生に抱かれると、声が止まらなくなって。すごいエッチなことも言っちゃうの。どうだろう……最近、ずっとそうだけど……きっと朝まで続くわ」

佳代の歯に衣きせぬ大胆な言葉に私は思わず彼女の袖を引いたが、佳代は構わず続けた。酒のせいもあるだろう。だが、それ以上に、この夫婦を挑発したいという、彼女が持つ負けず嫌いな性格が露骨に見えた。

「先生は既婚者。そして私はバツイチ。そして、お互いに性欲が強いの。だからこそ、遠慮がないの。奥さんにはできないこと、全部私にさせるのよ……先生って、すっごいエッチなんだから……健一さんはどうなの……智子?」

智子さんが頰を赤らめて笑った。

「まあまあ、負けてないわよ。健一のは大きいし……すっごいエッチだし。でも、佳代の話聞いてたら興奮しちゃうわ……〇〇さんって、あのときはそんなに激しいの?」

私は困惑したまま、ようやく短く頷いた。

「……佳代さんが、そうさせるんです」

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