
クラスの人気者は、刹那の2時間を買い戻したい。
第11章 勉強会
「近くのラーメン屋安くて美味いよ。オレ奢るから行こうぜ」
「あざーっす」
杏奈が開口一番で食いついた。
「こんな時だけ調子いいな」
刹那は笑う。杏奈はエヘヘッと笑った。
「刹那くん、よく笑うようになったよね」
莉子はりくにささやいた。
「確かに、最初とか不良っぽかったしね」
「分かる〜無愛想だったし」
りくはキラキラした目で刹那を見つめている莉子に少しニヤついていた。
ラーメンを食べて満足した四人。
莉子が席を外した瞬間、杏奈が刹那に囁いた。
「ねぇ、白瀬くんは莉子と付き合ってるの?」
「付き合ってないよ」
「え〜、でも莉子の帰りを待って、バイクに乗せて一緒に帰る仲なんでしょ」
「へぇ、そうなんだ」と、驚くりく。
「それは、たまたまだよ」
「たまたまでそんなに優しくする訳ないじゃん。ねー、藍原くんどう思う?」
「僕にはよく分からないよ。でも、仲良いなとは思う」
そこへ戻ってきた莉子が割り込んでくる。
「なに盛り上がってるの?」
「この店の裏メニューの話」
刹那が大嘘をついていた。
「え、なになに」
「幻の焼豚丼。オレもまだ食べたことない」
りくと杏奈は顔を見合わせてニヤニヤしながら二人を見ていた。
ラーメン屋を出て、アパートに戻る帰り道。
「じゃあ、僕はこのまま帰るよ」
りくはラーメンのお礼を言って、先に帰っていった。
三人で刹那のアパートに戻り、後片付けを済ますと杏奈もバスの時間を気にしてサッサと帰っていった。
莉子も慌てて支度をしていると刹那が呼び止めた。
「もう帰るの?」
「え、私も同じバスだし」
「送ってくよ」
「でも……」
莉子はドキドキして死にそうだった。
(だって、家の中で刹那くんと二人きりになったら……)
「でも?」
「やっぱり、今日は帰るね」
「……そっか、また明日な」
刹那の寂しそうな顔に後ろ髪をひかれながら莉子は杏奈の待つ停留所へ向かった。
一人だけのワンルームがやけに広く感じた。
「とりあえず煙草吸う」
刹那は煙草を咥えて火をつける。
通知オンがなった。
スマホをチェックすると
━━━━━━━━━
明日、放課後空いてますか?
━━━━━━━━━
苑子からの逢瀬の予約が入った。
刹那は苦笑いして、煙草の煙をゆっくり吐き出していた。
「あざーっす」
杏奈が開口一番で食いついた。
「こんな時だけ調子いいな」
刹那は笑う。杏奈はエヘヘッと笑った。
「刹那くん、よく笑うようになったよね」
莉子はりくにささやいた。
「確かに、最初とか不良っぽかったしね」
「分かる〜無愛想だったし」
りくはキラキラした目で刹那を見つめている莉子に少しニヤついていた。
ラーメンを食べて満足した四人。
莉子が席を外した瞬間、杏奈が刹那に囁いた。
「ねぇ、白瀬くんは莉子と付き合ってるの?」
「付き合ってないよ」
「え〜、でも莉子の帰りを待って、バイクに乗せて一緒に帰る仲なんでしょ」
「へぇ、そうなんだ」と、驚くりく。
「それは、たまたまだよ」
「たまたまでそんなに優しくする訳ないじゃん。ねー、藍原くんどう思う?」
「僕にはよく分からないよ。でも、仲良いなとは思う」
そこへ戻ってきた莉子が割り込んでくる。
「なに盛り上がってるの?」
「この店の裏メニューの話」
刹那が大嘘をついていた。
「え、なになに」
「幻の焼豚丼。オレもまだ食べたことない」
りくと杏奈は顔を見合わせてニヤニヤしながら二人を見ていた。
ラーメン屋を出て、アパートに戻る帰り道。
「じゃあ、僕はこのまま帰るよ」
りくはラーメンのお礼を言って、先に帰っていった。
三人で刹那のアパートに戻り、後片付けを済ますと杏奈もバスの時間を気にしてサッサと帰っていった。
莉子も慌てて支度をしていると刹那が呼び止めた。
「もう帰るの?」
「え、私も同じバスだし」
「送ってくよ」
「でも……」
莉子はドキドキして死にそうだった。
(だって、家の中で刹那くんと二人きりになったら……)
「でも?」
「やっぱり、今日は帰るね」
「……そっか、また明日な」
刹那の寂しそうな顔に後ろ髪をひかれながら莉子は杏奈の待つ停留所へ向かった。
一人だけのワンルームがやけに広く感じた。
「とりあえず煙草吸う」
刹那は煙草を咥えて火をつける。
通知オンがなった。
スマホをチェックすると
━━━━━━━━━
明日、放課後空いてますか?
━━━━━━━━━
苑子からの逢瀬の予約が入った。
刹那は苦笑いして、煙草の煙をゆっくり吐き出していた。

作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える