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クラスの人気者は、刹那の2時間を買い戻したい。

第11章 勉強会

勉強会。

莉子、りく、杏奈の三人はバスに乗って刹那のアパートに到着していた。

呼び鈴を鳴らすと、先に帰っていた刹那が出迎えた。

「よお」

三人はお邪魔しまーすとワンルームに吸い込まれるように上がった。

「お菓子と飲み物買ってきたよ」

「サンキュー、適当に座って」

「初めまして、私は橘杏奈。ダンス部部長で莉子とは小学校からの友だちよ」

「白瀬刹那、ハタチの高校生です」

「自己PRそれだけ? 面白すぎる」

杏奈はケラケラ笑っていた。

ワンルームに四人はけっこう窮屈だった。

「四人いると狭いな」

「だね」

「刹那はどの教科が苦手?」

りくがさっそく本題に入る。

「んー、古典とか日本史?」

「なるほど、覚える系だな」

「それなら私が範囲まとめてノート作ってあげるよ」

莉子が即座に提案する。

「じゃあ、それは星野に任せる。数学は僕が見てあげる」

「私は理科得意だよ」

杏奈も任せてと手を上げていった。

「マジ、ありがたい」

小一時間後

数学の問題を目の前に刹那はコクリクコリと頭が揺れている。

「刹那くん、寝てる」

莉子が小声で指さす、くすくす笑う杏奈。

「よし、休憩しょう」

りくが刹那の肩を叩いて起こした。

「やった、休憩」

刹那は一服するためにキッチンに立った。

「もー受動喫煙」

杏奈は小言をいう。

「うるさいなぁ」

「はい、そこ喧嘩しないの」

お菓子と飲み物をテーブルに広げての小休憩。

話題は学校のことがメイン。先生の愚痴や修学旅行の話で盛り上がる。

「皐月先生、最近雰囲気変わったよね?」

杏奈がいうと

「分かる」

と莉子が同意する。

刹那はドキッとして、りくは「そう?」と請けあう。

「男ができたんじゃない」
「え〜、想像できない」

女子恐ろしいなと刹那は思った。

午後は理科と英語に分かれて勉強する。

莉子に教える刹那の距離が近い。

「分かった?」

「……うん」

(きゃー、刹那くん近すぎて英語全く頭に入らないよ)

莉子はドキマギしながら一生懸命集中していた。

杏奈に理科を教わる刹那は何度か口論になっていた。

一通り予習を済ませて、四人の集中力は切れていた。

「腹減った」

刹那がぼやく、三人も賛同してご飯を食べることにした。

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