
クラスの人気者は、刹那の2時間を買い戻したい。
第9章 時間外労働
ゴールデンウィーク。
刹那は暇していた。
学校がないとやることがなかった。
(暇だなぁ)
みんな、なにしてんだろ。
ふと、莉子やりくの顔が思い浮かんだ。
どっか遊びに行ってるんだろうな。
刹那は着替えて、バイクを走らせていた。
行くところもないので、いつもの癖で学校に来ていた。
職員駐車場には車が停まっている。
(センセは休みでも仕事するんだな)
校長室に向かって煙草でも吸おうと考えていた。
「白瀬くん」
聞き覚えのある声に呼び止められる。担任の千堂皐月だ。
「皐月センセ、おはよう」
「貴方、忘れてるでしょ」
「なにを?」
「今日は美化委員の地域奉仕活動よ」
「……なにそれ」
皐月は呆れた顔をしていた。
美化委員の奉仕活動。
休日に地域の人たちと商店街の清掃をする。
ゴールデンウィーク期間がその活動期間だった。
「これ完全に時間外労働っしょ」
「なにバカなこと言ってるの。地域貢献よ。
他の生徒はもう商店街に向かっているわ。
……白瀬くんはどうして私服なの」
「え、どうしてって、暇だからバイク乗ってたら学校に着いてた」
皐月は目を見開いて驚きの表情をしている。
「貴方、学校に遊びに来たの?!」
「……まあ」
照れたように手を頭の後ろにやって苦笑いする。
「呆れたわ」
刹那は校長室の扉に手をかける
「行くわよ、白瀬くん」
「いや、一服してか……ら」
皐月に腕を掴まれて、引きずられるように昇降口へ連れていかれた。
商店街では自治会の老人たちと一緒にゴミ拾いをして回った。
奉仕活動が終わると、商店街組合からお礼にとパンと飲み物を渡された。
生徒たちは嬉しそうに学校に戻っていく。
「白瀬くんはもらう権利ないですからね」
「……すんません」
ビニール袋の中にパンが2つとコーヒー牛乳の小さい紙パックが入っていた。
校内に戻ると、部活活動をしている生徒がいることに気がついた。
(偉いな、学生)
「刹那!」
遠くで呼ぶ声が聞こえる。
「りく」
剣道着姿のりくが元気よく手を振っていた。
刹那は暇していた。
学校がないとやることがなかった。
(暇だなぁ)
みんな、なにしてんだろ。
ふと、莉子やりくの顔が思い浮かんだ。
どっか遊びに行ってるんだろうな。
刹那は着替えて、バイクを走らせていた。
行くところもないので、いつもの癖で学校に来ていた。
職員駐車場には車が停まっている。
(センセは休みでも仕事するんだな)
校長室に向かって煙草でも吸おうと考えていた。
「白瀬くん」
聞き覚えのある声に呼び止められる。担任の千堂皐月だ。
「皐月センセ、おはよう」
「貴方、忘れてるでしょ」
「なにを?」
「今日は美化委員の地域奉仕活動よ」
「……なにそれ」
皐月は呆れた顔をしていた。
美化委員の奉仕活動。
休日に地域の人たちと商店街の清掃をする。
ゴールデンウィーク期間がその活動期間だった。
「これ完全に時間外労働っしょ」
「なにバカなこと言ってるの。地域貢献よ。
他の生徒はもう商店街に向かっているわ。
……白瀬くんはどうして私服なの」
「え、どうしてって、暇だからバイク乗ってたら学校に着いてた」
皐月は目を見開いて驚きの表情をしている。
「貴方、学校に遊びに来たの?!」
「……まあ」
照れたように手を頭の後ろにやって苦笑いする。
「呆れたわ」
刹那は校長室の扉に手をかける
「行くわよ、白瀬くん」
「いや、一服してか……ら」
皐月に腕を掴まれて、引きずられるように昇降口へ連れていかれた。
商店街では自治会の老人たちと一緒にゴミ拾いをして回った。
奉仕活動が終わると、商店街組合からお礼にとパンと飲み物を渡された。
生徒たちは嬉しそうに学校に戻っていく。
「白瀬くんはもらう権利ないですからね」
「……すんません」
ビニール袋の中にパンが2つとコーヒー牛乳の小さい紙パックが入っていた。
校内に戻ると、部活活動をしている生徒がいることに気がついた。
(偉いな、学生)
「刹那!」
遠くで呼ぶ声が聞こえる。
「りく」
剣道着姿のりくが元気よく手を振っていた。

作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える