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箱入り娘、異世界へ行く。

第2章 帰りたいっ!

「ひより……。そばにいてやれなくて、すまなかった」

「……」

「ここは宿屋なんだ。一階が飯屋で、二階が宿屋になってる。俺はいつもこの宿に世話になってるから、こうなることを想定してなかった、すまない」

「……っ……」


 レオの優しい声……。レオのせいじゃないのに、謝ってくれるなんて、なんだか罪悪感……。


「お腹すいただろ? 持ってきたスープこぼれちまったから変えてくるわ」

「ま、待ってっ……!」


 私は掛け布団から顔を出した。すぐにレオと目が合ったから、恥ずかしくて目をそらした。


「……レオさんのせいじゃないから……泣いちゃってごめんなさい……」


 レオはわたしを2回も助けてくれたのに……。


「……ふっ」


 なぜかレオが笑った。


「な……なんで笑うのっ?」


 顔を上げようとしたら、レオがわたしの顔に手を伸ばした。


「鼻水まで垂らしてすげぇ顔」

「なっ……」

「可愛い顔が台無しだな」

「えっ……」



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