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2人きりの夜は

第5章 5

夕飯を食べ終わって、それぞれお風呂に入って勉強をする。

「嬉しいな…」

勉強はあまり手をつけられなくて、さっきまでの出来事を思い出す。

想いが通じ合っていたことを嬉しく思う。ニヤニヤが止まらない。

しばらく浮かれているとお兄ちゃんが部屋に入ってきた。

「入るよ」

「どうしたの?」

「勉強進んでるかなと思って」

「まぁまぁかな、ううんあんまり進んでないかも」

「なんだそれ」

「さっきのこと嬉しくて手につかないの」

「そうだと思った」

「お兄ちゃんは?勉強進んでる」

「うん、めっちゃ捗ってる」

「えぇ、なんかやだ」

「嘘だよ、あんまり進まないから部屋に来た」

「来週テストなのにやばいね」

しばらく他愛のない話をして盛り上がった。30分くらい経って勉強再開することにした。

お兄ちゃんが部屋を出て行こうとしたら、もう一度こっちに戻ってきた。

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