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2人きりの夜は

第3章 3

「「あっ」」

角を曲がったら爽太くんとばったり会った。

「珍しいね」

私がそう声をかけると

「そっちこそ」

「よく来るの?」

「たまーにね。この本面白くてさ」

少し前のドラマの本を手に持ってた。

「そのドラマ私も見た、めっちゃ面白かったよね」

「そうそう、本だとドラマにないシーンもあるからおすすめだよ」

「へぇ〜借りてみようかな」

「ハマると思うよ」 

お勧めされて借りることにした。りくとさんのところに持っていき、貸し出しのお願いをする。 

「お願いします」

「はーい。あれ、一緒にいる子まさか爽太くん?」

爽太くんは軽く会釈をする。

「爽太です。こうきさんの…」

「そうそう。2人仲良いんだね」

「まぁ、仲良いです、?」

返事に困って変な返しになっちゃった。

「こうきいなくてよかったね」

「?」

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