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2人きりの夜は

第3章 3

「あおはモテるねぇ、爽太くん人気だし付き合っちゃえばいいのに」

「そういうわけにはいかないでしょ」 

「えー、それとも他に好きな人でもいるの?」

「いないってば」

「だよね、見てればわかる」

「あはは、さすがりっちゃん」

なんか勘違いされても困るし、どうしようかなぁ。


それから午前の授業が終わって昼休み、りっちゃんは委員会でいなくて私はすることがなくて図書室に行くことにした。

「あれ?りくとさんだ」

「あおちゃんやっほー」

「図書委員だったんですね」 

「そうそう、珍しいね図書室来るって」

「りっちゃん委員会ですることなくて」

「そっかそっか」

りくとさんは図書委員だったみたいで貸し出しの仕事をしている。

私は特に目的の本はないけど、適当に見て回る。

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