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2人きりの夜は

第9章 9

「おう、早かったね」

「挨拶終わってすぐ来ました」

「明後日模試だよな、大丈夫?」

「多分大丈夫です!」

「ほんとかな〜まぁ今日はみっちり勉強しよう」

「えぇ〜!」

やだなぁ、今日は勉強の日なの?久しぶりに会えてショックなんだけど。

 ――ガラガラ

部屋に着いて扉を開けて入る。

「嘘だけどね」

 扉を閉めてそう言われた。

「えっ?」

「模試大丈夫なんだよね」

「は、はい」

「じゃあ今日は違うことしよっか」

「何するんですか?」

「川田がしたいこと」 

「え……?私何か頼み事してましたっけ?」

「こないだの帰り際、がっかりそうな顔してたから」

「あっ…だって先生私とはしたくないんですよね……」

「時間ないから我慢してたんだよ」

「じゃあ私の勘違いってことですか?」

「そういうこと」

「なんだ…よかった」

それからソファに座り、私は先生の足の上に跨ってキスをする。

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