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2人きりの夜は

第1章 始まり

「調子いいこと言うくせに、俺をみる目敵対視してた」

「うそ、気のせいじゃなくて?」

「いや、あれは絶対そう」

「ふーん、わかった」

全然わからなかった。そんな風に見えてたんだ。

まぁたしかに、私に気がありそうな感じはしてたけど、お兄ちゃんに敵対視って。まさか。

「ふぅ、ご馳走様。めっちゃ美味かった。食べ終わったらシンクに持ってきて」

「うん、お願いします」

いつも食べ終わったら食器を洗ってくれる。

私も食べ終わってお皿洗いを任せて、お風呂に入る。

長い髪を洗うのは面倒くさくて嫌になりそうだけど、そうは言ってられないから気合いで入る。

「はぁ、気持ちいい〜」

化粧を落として、髪を洗ってタオルでまとめる。

体を洗ってシャワーで少し温まる。

首から肩、肩から足にかけてシャワーを当てて行く。

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