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2人きりの夜は

第1章 始まり

 ――ガチャ

「ただいまー」

「おかえりー」

お兄ちゃんが帰ってきた。

お兄ちゃんは、家帰ってすぐお風呂に入る。

出てきてすぐ食べれるように、私はご飯を温める。

10分ほどだったらドライヤーの音が聞こえてきて、お皿に盛り付けて机に並べる。

「さっぱりした〜今日も美味しそう」

「食べよ食べよ」

手を合わせて、食べ始める。

相当お腹空いてるのか、夕飯の時はほとんど会話をしないで食べることに夢中になる。

私より倍のスピードで食べてて、びっくりする。喉詰まらないから心配になる。

「あのさ」

急にお兄ちゃんの食べる手が止まり、話しかけられた。

「なに?」

「今日下駄箱にいた子、気をつけた方がいいよ」

「え、何急に」

突然変なこと言われて戸惑った。

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