自殺紳士
第19章 Vol.19:時が降る
「だって、意味ないじゃん」
言葉が零(こぼ)れた。
とうとう耐えきれずに、
涙も溢(こぼ)れた。
何万人も、何億人も、何十億人もいる人間の
そのたったひとりだ。
日々、過ぎ去る情報みたいに、
私のことなんて誰も見やしない。
そんな『軽さ』なのに、
『醜い』とか『役立たず』なんていう
評価だけが残るなんて
耐えられるわけがない。
人の話の種になって
バカにされて
慰み者になって
踏みにじられて
消えていくなら
自分で終わらせた方が
どれだけいいことか
ずっと、ずっとそう思っていた。
ずっと、ずっと怖かった。
それなのに、それなのに・・・
なんで今、私はこんな風に思っているのだろう
なんで私は、今、
もっとこの人にわかってもらいたいと、
思ってしまってるんだろう・・・。
『彼』が笑った。
それは、優しい笑みだった。
「良ければ、もっと『あなた』を聞かせてください
できれば、明日も、その明日も、
降り積もる時が、否応なく終わるまで・・・」
手を差し伸べてきた。
その手を見て、私は、
ただ、ただ泣き続けていた。
時計の針が午前0時を回る。
『終わりの日』が
静かに過ぎていった。
言葉が零(こぼ)れた。
とうとう耐えきれずに、
涙も溢(こぼ)れた。
何万人も、何億人も、何十億人もいる人間の
そのたったひとりだ。
日々、過ぎ去る情報みたいに、
私のことなんて誰も見やしない。
そんな『軽さ』なのに、
『醜い』とか『役立たず』なんていう
評価だけが残るなんて
耐えられるわけがない。
人の話の種になって
バカにされて
慰み者になって
踏みにじられて
消えていくなら
自分で終わらせた方が
どれだけいいことか
ずっと、ずっとそう思っていた。
ずっと、ずっと怖かった。
それなのに、それなのに・・・
なんで今、私はこんな風に思っているのだろう
なんで私は、今、
もっとこの人にわかってもらいたいと、
思ってしまってるんだろう・・・。
『彼』が笑った。
それは、優しい笑みだった。
「良ければ、もっと『あなた』を聞かせてください
できれば、明日も、その明日も、
降り積もる時が、否応なく終わるまで・・・」
手を差し伸べてきた。
その手を見て、私は、
ただ、ただ泣き続けていた。
時計の針が午前0時を回る。
『終わりの日』が
静かに過ぎていった。
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