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クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第13章 カンドゥラ沖の戦い


ジェフリーは捕虜のマリナを連れて長い通路を進んでいく


「ねぇ、アンタ! あの子供はいったいなんなのッ!? 気味悪いったら!」


「……そうだな、俺も気に食わねェガキなんだが、残念ながら俺よりもパイロット特性があるらしくてな……
 お前も連邦のモビルスーツ乗りなんだろ?
 なら見てたらわかるだろ?アイツの操縦を
 あんなの俺たちには出来っこ無ェのさ」


「あの子供は〈強化人間〉なの?」


「さぁな?強化人間かもしれんし、ニュータイプかもしれん……どちらにせよ俺たち凡人とは見てる世界が違うのさ
 おおっと、ここを右だったな」


ジェフリーはキアラがモニターに映し出してくれた経路図を思い出しながらメディカルルームを目指す


「アンタはこのデッカいマシーンに関わっているの?そのくちぶりではあまり乗り気じゃ無さそうだけど……」


「関わったのはつい数時間前のことさ、お前たちが追ってきて逃げ込んだところにこんなバケモノが隠されてた事も知らされちゃあいねぇんだから! 俺はただの子守りさ!いつのまにかこうなっちまった!」


「……そう……、わたしは数年前に敵として関わったわ、アララト山の雪の中から飛び出してした! そして今日みたいに周りを一瞬で焼き尽くしてしまったのよ!
 あの地獄から生き残ったけれど、結局今回も何も出来なかったわ……」


マリナは同じく生き残った同僚のブルース・ブルースが今なお戦場で立ち向かっている姿を思い出し胸が苦しくなった


「戦争だからな、俺とお前もモビルスーツで対峙していたら殺し合っていただろうよ
 お前を捕らえたもののすぐに殺さなかったのはきっと俺の良心だ
 こんな残酷な戦場を見届けるのは俺ひとりじゃあ荷が重すぎる!
 悪いがお前もダンテの役割を背負ってもらうぞ!」


地獄、煉獄、天国と旅をするダンテの神曲

罪を罰せられる〈地獄〉
償いの山を登ることになる〈煉獄〉
そして愛する者に導かれ光りの〈天国〉へと長い旅をするダンテ

ジェフリーとマリナは意思とは無関係にその行方を見守る役割を果たすことになってしまった



ふたりはその先にあるメディカルルームで次なる地獄の光景を見ることになるのだ



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