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クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第13章 カンドゥラ沖の戦い


ピコン!


モニターに通信のアイコンが光った


ジェフリーがいろんな思惑を考えあぐねていたのを見透かしたかのようにオーロラが通信してきた

と言ってもその相手はコックピットシートに座るキアラにだが


「キアラ、戦闘前に伝えておくよ!
 〈ストーム〉との接触にはもうしばらくかかるだろうからね
 〈ムーンブレイド〉内にはメディカルルームがあるの
 キミには戦闘シミレーションばかりだったろうから知らないと思ってね

 私はそこのスリープカプセルの中で何年も眠っていたわけ……」



するとオーロラの言葉に苛ついたキアラが言葉を遮った


「…だから何なのよッ!?今言わなくちゃいけないわけッ!? アンタが言ったんじゃない?戦闘前だって!」



「……だから今言ってるのよ、そこにジェフリーも居てるでしょう?
 ジェフリーにメディカルルームに走らせなさい、キミが万が一ヘマをした時のために代わりのキミを先に目覚めさせておいて頂戴

 スリープカプセルは私の眠っていたものだけじゃない、何人もの代わり〈オルタナティブ・キイ〉がその中に眠っているのよ」


オーロラはなんて冷酷な上官なのだろう、とジェフリーは思った

これから前線で戦おうというパイロットに〈お前の代わりが居るのだからせいぜい気張れ〉と言っているのだから


だがオーロラの嫌味はキアラに効かなかったようだ

「そうだね、ジェフリーとっとと眠り姫を起こしてきて頂戴! どうせオーロラもその他の眠り姫たちも〈キアラのなり損ない〉でしょッ!
 〈優秀なキアラ〉ならわざわざ眠らされたりはしないはずだよ
 きっとこの〈ムーンブレイド〉を動かすためだけの〈バッテリー代わり〉なのさ!

 そんなポンコツを準備しても無駄ね!

 私は〈バッテリー〉じゃないわ!
 戦闘マシーンに作り上げられた〈より本物に近いキアラ〉なんだからッッ!!

 ほらほら、ジェフリー!行ってきなッ!」


そう言われてジェフリーは追い立てられるようにコックピットルームから出ていくことになった



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