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シャイニーストッキング

第17章 ほつれるストッキング 1         佐々木ゆかり

 99 いつものように…

「ふ、いいわ、もういいのよ」
 わたしはそう呟き、視線を下に向ける。

「自分だけは、しっかり脱いでるんだぁ」

「え…」
 目が更に、戸惑いに揺れる…
 きっとこんなわたしが怖いのかもしれない。

「ま、いいわ…」
 そう呟きながら、ブラウスのボタンを外しながら…

「でもさぁ、せめてさぁ…」
 そしてブラウスを脱ぎ、捲る上がったスカートのホックを外し…

 ジー……
 と、スカートのジッパーを下ろし…

「せめてさぁ、ブラウスやスカートくらい脱がせてほしいかなぁ」
 スカートを脱いでいく。

「あ…いや…」
 
「あぁほらぁ、スカートがしわくちゃぁ…」

「で、これは?」
 わたしはそう呟きながら、ボロボロに破れ、伝線だらけのストッキングを撫でながら、問う。

「え、あ…」

「なんか、ビビってる?」
 彼の目があまりにも揺らぐので、思わず堪え切れずに、そう呟いてしまう。

「あ、い、いや、そんな…」
 それはそうだろう…
 今度は、いきなり脱ぎ始めてきたのだから、戸惑うに違いない。

「明日ゴルフで、朝早いんでしょう?」

「うん」

「大丈夫よ、取って食べたりはしないからさぁ…」

「………」

「ただね…」
 わたしは、彼の下半身をジッと見つめ…

「してあげるから…」

「え…」

「ほら、いつものように…まだ、イッてないんでしょう?」

「あ、う、うん…」
 また、再び、目が泳ぐ。

 いつものように…
 それは、いつもの逢瀬、愛し合う夜は、いつもわたしが先にイキ…
 一拍置いて、わたしが怒張を唇で愛し、彼をイカせるのが常であった――

「だから、してあげるわ…」
 わたしは、黒いキャミソールとボロボロのストッキングを穿いたままの姿で四つん這いとなり…
 ゆっくりと、股間へと顔を寄せていく。

 心が落ち着き、開き直れたら、今度急に…
 浩一さんを、実感したくなってしまったのだ…
 愛したくなってしまったのだ…
 そして、彼特有の、甘い体臭に包まれたくなってしまったのである。

 怒張は、力なく萎だれている…
 もう出ないかもしれない…
 それも分かっている。

 だけど…
 わたしは愛を再認識し、いや、その為にも彼の体臭に包まれ、愛したい――

「さぁ、ほらぁ…」

 わたしは、萎おれた怒張を掴み、唇に含んでいく…
 

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