
ほしとたいようの診察室
第10章 陽はまた昇る
光くんは外に出られないことや自由が少ないことを悲しんで泣くことはなく、
『治ったらさ、僕、いっぱい遊ぶんだ。あとね、お医者さんになりたい。だから、勉強もする』
と笑顔を見せる。絶望より希望を持つ光くんに、元基先生は舌を巻いているようだった。
ただ、元基先生は言えなかったようだ。
『そっか、なれるよ。絶対治そうね』とは。
それは悲しくも……正解である。
子どもに絶対の約束はできない。
幼少期ののんちゃんには、そんなふうに言ったこともあったけど、今ならわかる。
医者ができることには限界がある。
元基先生もそのジレンマは感じているようだった。

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