
ほしとたいようの診察室
第10章 陽はまた昇る
「うーん、そうだね。明日には下がりそうな気がするけど……お薬、何時に飲んだ?」
「……お昼過ぎくらい」
「じゃあもう一回飲めるから、今飲んじゃおうか。起き上がれる?」
のんちゃんが、ゆっくりと上体を起こす。
体を支えながら、テーブルに無造作に置かれていた錠剤を手に取る。
「……それ、大きくて飲みにくいから、きらい」
なんとなく、そう言われる気がしていて買ってきておいた服薬ゼリーを見せる。
「じゃあ、お薬ゼリー持ってきたから、これで飲もうか?」
少し悔しそうな顔をしたのを見て、笑いそうになる。
そもそも薬が苦手だから、飲まない理由をつけようとしていたのは、なんとなくわかっていた。

作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える