ほしとたいようの診察室
第9章 ひとときの外出
……
前日、吹田先生の診察で話したことを思い出す。
『明後日じゃなくていいの? 退院』
診察を早々に終わらせると、吹田先生は聴診器を外しながら視線をよこした。
わたしは、首を横に振る。
それはそれは、強く。
『いやです、1日も早くここを出たいので』
体調が安定し、退院の日程が確固たるものになったのもあり、自信を持って言葉を強くする。
だいたい、これくらい言っても吹田先生が動じないことくらいわかってきたので、しっかりNOを伝えたのだった。
手持ち無沙汰になった吹田先生は、余裕の表情でカルテを流し見ながら、これまた余裕たっぷりに揺さぶりをかけてきた。
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