テキストサイズ

Restart

第6章 約束の日


プロポーズされてから一週間。

二人で婚姻届を書いた。

書いたそれを手に、チカの実家に行った。

智翔「親父、お袋。…チエと結婚します」

父「そうか。…チエちゃん?チカとの結婚決めてくれてありがとう」

母「…フゥ…チ、カ…あんた、泣かせてばっかりは許さないからね」

智翔「あぁ分かってる」

母「…チエちゃん…ありがとう。こんな馬鹿な息子…ありがとうね?」

お母さんが泣いちゃって…
抱き締めてくれたあたしまで泣いた。

「たくさん…たくさん…ありがとう、ございます…あたし…何にも出来ない、けど…チカのご飯、とか家の事、とか…頑張る、から…よろしくお願い、します」

何とか伝えたあたしに、お母さんは何度も『十分よ♪』って笑ってくれた。

そのまま、実家で美奈さんに電話したチカ。

美奈『何?こんな時間に…また何かあったのっ?』

智翔「またって言うな。…姉貴、チエと結婚すっから」

美奈『…』

智翔「おい。聞こえてっか?」

美奈『…フゥ…グズッ…聞こえて、るよ!』

泣きながら怒った美奈さん。
『あんたみたいの、よく受けてくれたね!』って、涙声で言われたチカが爆笑する。

「美奈さん?…これから、お姉ちゃんって、呼んでも、いいですか///?」

美奈『いやぁ♪!当たり前じゃないっ!どうしよ!今直ぐそっち帰りたいんだけどっ!…ねぇ明日そっち帰るわっ!』

そんな興奮気味の美奈さんにお母さんが真剣に怒ってお説教してた(笑)

思わず笑っちゃったあたしの頭を撫でるチカ。

父「チカ。家族を養うのは簡単じゃない。つまんないからとか、腹が立つからなんてだけで、仕事を辞める事も出来ない。もちろん、どうしても苦しいならそれも仕方ないだろう。だけど、一人で勝手な事は出来ないんだよ。ちゃんとチエちゃんと二人で話して二人で納得してから、決めなさい。…お前一人の身勝手な行動は、もう出来ないんだって事を、しっかり覚えておきなさい」

智翔「はい」

優しくも強いお父さんの言葉。
チカがしっかり頷いてた。

智翔「たくさん迷惑掛けて来ました。もしかしたらこれからもあるかもしれません。ない様にするけど…今十分幸せだけど、これからもそれを壊さずもっと笑って生きて行ける様に頑張るから。…チエの事と、ついでに俺の事。よろしくお願いします」

頭を下げたチカの隣で、あたしも頭を下げた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ