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第6章 約束の日


智翔「向こう向いてて?」

「…う、ん」

智翔「俺さ。その後ろ姿、毎日眺めてたんだよ(笑)」

「…毎日?」

智翔「そ♪…チエの後ろ姿しか見てないのに、惚れた♪…消えちゃいそうでさ。何とか声掛ける切っ掛けねぇかなぁ…って(笑)」

「…うん」

智翔「初めて顔見たの…お前が欄干に立ってた夜。……覚えてっか?」

「「…そんな高いとこに居たら……パンツ見えちゃうよ?」」

智翔「フフ♪…ずっとお前に声掛けたくて悩んでたのにさ。……いざ声出したらそんな言葉だった(笑)」

「フフ(笑)」

智翔「チエ?」

真後ろに、チカの気配を感じて振り返った。

智翔「…いっぱい、泣かせたな?」

「…うん」

智翔「一年も長い時間ずっと諦めずに待っててくれたし♪」

「…」

智翔「けど。その何倍も笑ったよな?…また、泣かせる事もあるかもしんねぇけど(笑)」

「…でも、チカが拭いてくれるでしょ?」

智翔「あぁ♪……チエ?もっと笑っててほしい。ずっと、笑ってて?俺の隣で、ずっと。……愛してるから、チエの事」

「…」

智翔「チエ?…………結婚しよ?」

「…」

智翔「初めてチエを見たここで。プロポーズしたかった。夜の海見ながらもう少し待って?って言ったろ?…あの頃から、言うならここがいいって思ってさ(笑)…チエには辛い場所だろうから、俺のプロポーズで、それを変えたかった。」

「…フゥ…」

智翔「フフ♪チエ?…俺の奥さんになってよ♪」

「…ゥゥ…フゥ…」

智翔「チ~エ♪」

「…フゥ…あたし…いい、の?…直ぐ、泣く、よ?」

智翔「いいよ、拭いてやる」

「…喧嘩、する、かも」

智翔「いいよ?謝るから」

「…また、あたし、なんかって、言っちゃう、かも…」

智翔「いいよ(笑)叱るから(笑)」

「…直ぐ…甘えちゃ、う…」

智翔「いつでも大歓迎」

「…フゥ…チ、カ…大、好き、なの…ずっと、一緒に、居てね?」

智翔「もちろん♪」

「…ゥゥゥ…チ、カァ…」

智翔「フフ(笑)…結婚しよ?チエ♪」

「うん!…ありが、と…チカ」

歩道橋の真ん中。

後ろには人が通り過ぎて行く。

頷いて涙でぐちゃぐちゃのあたしの頰を拭ったチカ。

笑ってキスをして。


抱き締めてくれた。



通り掛かった数人からの、小さな拍手の音を聞いた。



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