
Restart
第6章 約束の日
整備工場で働き始めて、1ヶ月。
初めてのお給料日。
智翔「ただいまぁ♪」
「お帰りぃ♪」
夕飯を作りながら応えれば、弁当箱を『美味かったよ♪』って、差し出しながらキスをする。
智翔「もう飯作った?」
「んー?うん。もう直ぐ出来るよ♪」
智翔「せっかくの給料日だからどっか食いに行こうと思ったのに…」
「フフ(笑)…ごめん(笑)…じゃあ明日行こ?明後日お休みでしょ?」
抱き締めてキスをするチカ。
油の匂いのするチカも、大好き♪
そんな幸せな日が嬉しくて。
昼間、何となくカレンダーを見て気付く。
「…生理…いつ来たっけ…」
今月はまだだけど…
先月も、思い返せば来てない気がする…
嘘…
まさか、ねぇ?
だってチカはちゃんと外に出してくれてるし。
まだあたしも二人で過ごしたいって言ってるの、分かってくれてるのに…
でも、どうしよ…
もし赤ちゃん、出来てたら…
智翔「…ただいまぁ♪」
どんどん不安になって、夕飯どころじゃなくなってしまった。
何にも作ってない…
チカ帰って来ちゃった…
智翔「チエ?…どした?具合悪い?」
「んーん、大丈夫(笑)ごめんね?ご飯…まだなんだ…」
智翔「それは全然いいけど」
作業着のチカが、頭に手を乗せて顔を覗き込んで来る。
『…チエ』って、真剣なチカの顔。
黙ったまま、目を逸らしてしまう。
智翔「…言いたくねぇ?」
首を振る。
ふわっと抱き締めるチカの、油の匂い。
ジッと…
抱き締めたまま、背中を擦ってくれてた。
「…チ、カ…」
智翔「ん?」
「あたし…ね?」
智翔「うん」
「……先月、も…今月、も…生理……来て、ない…の」
智翔「フフ(笑)…そっか♪」
キュッと…
抱き締めてた手に力を込めたのは一瞬で。
顔を覗き込まれて、額を合わせた。
智翔「チエ?今月はまだある♪…それに、俺は違っても出来てても。どっちでもいい」
「…」
智翔「チエが居てくれれば、いいよ♪」
「チカ…」
今月いっぱい様子見よって言ってくれたチカ。
優しい表情に、不安が少しだけ和らいだ気がした。
それから、結局。
数日後に、生理は来た。
「…ごめん…チカ」
智翔「フフ(笑)いいさ♪…まだ暫く思う存分セックス出来るしな♪」
「…もぉ…馬鹿(笑)」
本当、こう言うとこ…
優しくて、好き♪

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