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第6章 約束の日


父「チカ。…何もかも、一人で頑張る必要なんかないんだぞ?…親はな?子供を助ける為に居るんだ」

お父さんの優しい声に、チカが俯く。
背中を擦ってあげた。
きっと悔しいんだと思う。
自力で、どうにかしたいって。
でもそれが出来ないからイライラしてる。

ただ静かに背中を擦る。

パシッと頭を叩いたのは、お母さん。

母「馬鹿みたいな意地張ったって、チエちゃんが泣くだけだよ?…ちゃんとチエちゃんを守りたいなら誰にでも助けて貰えばいい。…本当、誰に似たんだか頑固なんだから…」

「……チカ?」

智翔「ごめん…俺、自分で何とかするって、言ったからさ…悔しくて…」

父「だろうな?…けどな?駄目な時は駄目なんだって、諦めて手を取って貰う事も、時には必要なんだ」

智翔「…ごめん」

父「フフ(笑)……整備工やってる友達が居る。話は軽くしてあるから。…行って話聞いてこい」

『…気の短い息子だからとも言ってある(笑)』って、お父さんはイタズラに笑った。


あたしの初めてのチカとの喧嘩と家出は、数時間で終息した。

数日後、チカはその整備工場に行った。

夕方まで帰って来なかったチカ。

智翔「…ただいま」

「お帰り!…って、チカ?…どうしたの?こんな汚れて…」

智翔「雇って貰う話だけって思ったのに、早速こき使われた…」

疲れきった様子のチカ。

お風呂に入る様に言って、汚れてる服を洗濯機に入れて洗った。

クタクタなチカ。

「…でも、良かったね?」

智翔「あぁ。…チエ…ごめんな?」

「んーん♪…喧嘩って、なんか凄く寂しいし悲しいけど…仲直りするともっともっと大好きになるね♪」

智翔「…ハァ…マジ可愛い♪」

「フフ♪大好きよ♪」

智翔「……チエ……セックスしよ?」

「んー…ご飯は?」

智翔「後でいい」

「冷めちゃうよ?」

智翔「いいよ!」

「うわぁっ!…もぉ(笑)」

結局こうなっちゃう♪
クタクタだったくせに(笑)

散々あたしを堪能して満足したチカ。
夕飯の用意も片付けも、全部チカがしてくれた。


次の日から、チカは整備工場に働きに出掛けてる。
日曜と第二、第四水曜日が休みの工場。

毎朝早起きして誰よりも早く出勤するチカ。
あたしもお弁当を毎朝作って送り出してる。

凄く疲れるって言いながらも楽しそうなチカを見てるとあたしも嬉しかった。

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