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第6章 約束の日


ゆっくり歩いて来る姿が、少しずつ歪んでく。

「…フゥ…ック…ゥゥ…」

智翔「…チエ」

「…チ、カ…」

智翔「ただいま、チエ」

駆け出し飛び付いたあたしを、しっかり受け止めて抱き締めてくれる。
折れそうなくらい強く抱き締めてくれて。

「…フゥ…お帰、り、チカ…」

智翔「ただいま。ずっと、ごめんな?」

「…ん」

智翔「寂しかったか?」

「…うん」

智翔「ごめんな?もう何処も行かねぇから」

「うん…ずっと…一緒、だよ?」

翔「フフ(笑)…お二人さん(笑)…申し訳ねぇんだけど、そろそろいいか(笑)?」

ショウの声に『邪魔すんなよ(笑)』ってチカが笑う。
『看守さんが見てんぞ(笑)?』って言われて二人で視線を向けたら、看守さんは扉を閉めた。


ショウの車の後ろ。
チカと手を離さないあたしを、ショウはずっと笑ってた。

翔「…実家でいいか?」

智翔「あぁ」

翔「そのうち落ち着いたら飯でも行こうぜ?…ジュンたちが会いてぇってさ♪」

智翔「…だな(笑)……謝んなきゃな?」

チカの実家の前で降りて、『ありがとショウ♪』って笑ったら…

翔「あはは(笑)!一番良い顔してるよ♪…良かったね?」

「うん、本当にありがとう♪」

『またね♪』って走り去るショウを見送って。

玄関を開けたチカ。

智翔「…ただいま」

物凄い足音がして。
美奈さんが走ってくる。
無言で抱き付いた美奈さん。

智翔「ただいま、姉貴。ずっとチエの事、ありがと」

美奈「…ったく!……馬鹿男が!」

美奈さんが泣くから、あたしまで泣いちゃって。
『ほら、チエまで泣いてんだろ(笑)』って引き剥がしてあたしの頭を撫でてくれた。

リビングにお母さんとお父さんが居る。

智翔「ただいま。本当に、迷惑掛けました」

父「お帰り、チカ。良く我慢したな?」

母「お帰り…良かったね?チエちゃん♪」

チカは、お二人に深く頭を下げてた。
優しいお父さんの声と、優しく笑うお母さん。

母「フフ(笑)…あんたよくこっちに帰って来たわね(笑)?…マンション帰ってから来ると思ったわ(笑)」

智翔「まさか。こっちで頭下げるのが先だろ」

嬉しそうなお母さんが、たくさんの料理を用意してくれてた。

まだお昼過ぎ…って思ったんだけど…
『フフ♪…残ったら持って帰って食べな♪』って笑ってた。

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