
Restart
第6章 約束の日
お母さんの料理は本当に美味しくて。
美奈さんはずっと中でどう過ごしてたのか、チカを質問責めしてた。
智翔「親父。俺、仕事探すよ」
父「ん?あぁ、そうだな。…簡単じゃないぞ?」
智翔「分かってる」
父「どうしても見つからない時は言いなさい」
智翔「ありがと。でも自分で何とかするよ」
母「チエちゃん、料理の腕かなり上げたから、楽しみにしときな♪」
智翔「…マジ?」
「…分かんない///…でもお母さんに教わったから、大丈夫とは、思うけど///」
嬉しそうなチカに、頭を撫でられて。
嬉しくて顔が勝手に緩んでしまうのが自分でも分かった。
皆が皆、優しく微笑んでくれてた。
マンションに帰ったのは夕方。
玄関に入るまで、チカはずっと口数が少なくて。
靴を脱ぐあたしを急かす様に手を引いた。
リビングに入って直ぐ。
ギューッとキツく抱き締めてくるチカ。
「…チ、カ?」
智翔「ごめん…ちょっと待って」
「…チカ」
智翔「…ハァ…もっと、呼んで?」
「チカ?」
智翔「ん」
「…チ、カ……ずっと、会いたかった…チカ」
智翔「あぁ。俺もだ」
「チカ…ねぇ…チカ。好き?」
智翔「…ハァ…愛してる」
「…ック…フゥ…チカ……ハァ…チ、カ」
抱き締めたまま、何度もチカを呼んだ。
大好きって、愛してるって。
何度も何度も言った。
智翔「…チエ」
「…ん」
智翔「抱きてぇ…」
「…フゥ…ん」
智翔「…いいか?」
「…うん…チカ?…いっぱい、愛してね?」
キスをして、抱き上げたチカ。
ベッドに寝かされて『…痩せたな?』って呟くチカに『頑張って食べてるよ?』って笑う。
智翔「フフ♪…ずいぶん、服散らかってんな(笑)」
「チカに、会う服…悩んじゃって(笑)」
智翔「…で、この服?」
「うん♪…覚えてる?」
智翔「もちろん♪…デートした時のだろ?…可愛いよ♪」
「…んん…フゥ…」
智翔「今日は下、履いてねぇんだ(笑)?」
「…ん…チカ、が…言ってた、から…ぁ…」
あたしの身体を確かめるみたいに、全身を撫でてくるその手に、懐かしささえ感じる。
キスを強請ると嬉しそうに笑うチカ。
「…フゥ…チカの、匂い、しなくなっちゃったの…このベッド」
智翔「…泣いた?」
「うん…泣いても泣いてもね?…涙って、なくなんないの…」

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