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第5章 帰るべき場所


不思議そうな奴や、不満そうな奴らを宥めて帰る事を伝えた。

知恵「…チカ?…大丈夫?」

「あぁ。何かあってからじゃ、遅ぇから」

背中のチエがギュッと抱き付くから、手を握ってやった。


帰り道。
前方を塞ぐ様に、ライトが俺たちを照らしてる。

「…ッチ……チエ」

知恵「ん?」

「…侑んとこ行け」

知恵「……うん……チカ……帰って、来るよね?」

「大丈夫♪…約束したろ?」

頬にキスをしたチエがバイクを降り、侑の車へと駆け出した。

ヘッドライトの並みが突っ込んでくる。

アクセルを吹かす俺たち。

かち合い、乱闘が始まった。
俺は見つけたあの怪し気な男を見つけ殴り掛かった。
なかなか手強いこいつ。

かなり手こずりながらも、何とか最後の一発で仕留めた時。

警官「お前ら大人しくしろっ!」

音もなく警官たちが俺たちを囲んだ。

警官「大山智翔。…道路交通法違反及び傷害罪で現行犯逮捕する」

翔「チカっ!!!!」

「お巡りさん?…俺だけで勘弁してよ」

警官「そんな訳にいかないだろ」

「…頼むよ、大人しくするからさ」

警官「……チーム、解散しろ。それなら考えてやる」

「…」

警官「…行くぞ」

「…分かったよ。…分かったから」

知恵「チカーっ!!!!」

走ってくるチエの姿。
ショウに抑えられながらも、暴れて駆けて来る。

知恵「チカっ!!」

「…フッ(笑)…ごめんなぁ?チエ」

警官「ほら行くぞ?」

「ちょっとくらい待ってよ(笑)…ちゃんと行くから」

泣きじゃくるチエ。
手錠を見たチエは、それを外そうとする。
俺はそのままチエを抱き締めた。

知恵「やだっ!…チ、カ…やだ、よ…ねぇっ!」

「ごめんな?…約束したのにな?」

知恵「嫌だっ!!行かないでよっ!!ねぇチカっ!!」

「チエ?…俺さ、ちゃんと帰って来るよ。絶対。…待っててよ♪」

知恵「やぁ、だ…行かない、でよぉ…チ、カ、居ないと…あたし…」

「チエ。愛してるから。…チエは?」

知恵「…フゥ…ック…愛して、る…あたし…も、愛してる…ゥゥ…」

「フフ♪…約束するよ。絶対帰って来る…な?」

警官に『行くぞ』と腕を引かれ、チエが引き剥がされた。
泣き叫ぶチエ。
ショウに抑えられてる。

「…ショウ。悪いな(笑)?」

翔「馬鹿がっ!…早く帰ってこい!」

手を上げた。

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