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第5章 帰るべき場所
笑みを浮かべる男は、それ以上何も言わなかった。
ただ…
遠くからサイレンの音が聞こえてくる。
「ショウっ!!」
翔「お前らっ!!帰んぞっ!!」
山岡「フフ(笑)…間に合うと、いいね♪」
不適な笑みを浮かべる男に、何を企んでるのか分からず。
それでもショウに呼ばれ俺はその場を去った。
倉庫に戻って、怪我した奴らを綾香たちが手当てしてる。
「…何なんだ…アイツ…」
翔「ここに突っ込んできた連中がさ。入り口近くに居た何人かボコったんだよ。んで、俺らが駆け付けたら逃げて行きやがってよ…」
「…連れ出す為、か」
翔「たぶん」
「理由は何だ?…潰すんならここでいいだろ」
潤紀「すいませんっ!俺、調べてる途中だったんだよっ!……けど、全然掴めなくて…」
そのまま、とりあえずその夜は帰った。
知恵「…チカ」
「ただいま(笑)」
知恵「チカ……どっか、痛い?」
「大丈夫。大した事ねぇよ(笑)」
知恵「…フゥ…チ、カ…血、付いてる…」
頬に手を添えて、必死で泣かない様に笑うチエが、口の端を指で撫でてキスをする。
初めてだろう。
こんな姿を見たのが。
抱き締めて大丈夫だと伝えた。
それから1ヶ月。
何の音沙汰もなく、過ぎた。
忘れ掛けた頃、また倉庫に現れたあいつらのバイク。
しかも、また今度も俺の居ない日に。
「クソッ!!…何なんだっ」
翔「…暫く、集まんのやめとくか」
「…ッチ」
そんな事を繰り返され…
あんなに暑かったのに、気付けば上着なしで歩けない程寒くなった。
いい加減に奴らの本当の目的が分からず苛ついてたのは、俺だけじゃなかった。
知恵「あぁぁぁ!…チ、カ…んん」
「…ハァ…ック…チエ…愛してる…チエ」
苛ついて仕方ねぇ…
手荒くなる愛撫。
激しさを増す打ち付け。
それでもチエは『愛してるから』と、喘ぎながらも伝えてた。
「…ハァ…ごめん、チエ…大丈夫か?」
知恵「…ん♪大丈夫♪…チカの、気が済むなら…平気♪」
優しく微笑むチエを抱き締め『悪かった』と、キスをした。
誕生日の前日。
チームの連中が当日は二人で過ごすだろうと、前の日に走る計画を立ててたらしい。
チエをケツに乗せて走った。
派手に騒ぐ仲間たち。
チエも嬉しそうだった。
途中、俺は何だか変な胸騒ぎがして。
「…ショウ。帰るぞ?」

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