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第5章 帰るべき場所


知恵「皆楽しそ(笑)」

夜の海は黒い。
月の明かりが照らされキラキラと輝く。

「…チエ」

知恵「んー?」

海を眺めるチエの背中を抱き締め、受け取ってきた袋の中身を出した。
小さな箱の蓋を開け。
二つ並んだサイズの違う指輪。

小さい方を手に取る。

チエの左手を取り、綺麗なその薬指に嵌め、そっとキスをする。
『愛してるから』って囁けば、俺の手にポタリと一粒の涙。

俺の左手を翳す。

「…着けて?」

鼻を啜りながら、同じ様に嵌めてキスをした。

知恵「ありがとう……愛してる」

「俺も、ありがとう♪…まだもう少し待っててくれ。次は、ちゃんとプロポーズするから(笑)」

知恵「…ん…フゥ…あり、がと…」

「フフ♪…18歳、おめでとう♪」

静かに涙を流したチエに、そっとキスをした。

後ろの倉庫から。
一際大きな声がして。

二人で振り向けば、チームの奴らが金網越しに俺たちを見て騒いでた。

「…あいつら(笑)」

知恵「…恥ずかし(笑)///」

チエの頬に手を添えて見つめれば、『…恥ずかし、から///』って言葉を遮り唇を重ねた。

地響きみたいな歓声を上げられ、チエの顔が久し振りに真っ赤になった。


翔「誕生日おめでとう♪チエちゃん♪」

知恵「…ありが、と///」

潤紀「さぁ!走ろうぜ♪!」

『おぉぉぉ!!』

僅かな人数だったけど、チエの為に集まったコイツらと走りに出た。
俺もバイク…と、思ったけど。

「これじゃ乗れねぇか(笑)」

知恵「でもほら♪…この下、ちゃんとズボン履いてるよ♪?」

翔「あはは(笑)!」

ワンピースの下に、密かにデニムを履いてたチエに呆れた溜め息を吐く。

知恵「…チカ?」

「本当は…スカート捲って撫で回したかったのによ(笑)」

耳元で囁く俺。
思いっきり肩を叩かれた。

スカートなんて滅多に履かねぇチエだから。
ちょっとそんなプレイも期待してたんだけど…(笑)

結局、俺もバイクを出して。
ケツにチエを乗せて走った。

何にせよ…

チエが喜ぶなら、何でもいい♪


まぁ。
軽く走って帰って来てから。

朝方までチエを抱いたんだけど♪

綺麗な髪。
透き通る程白い肌。
ふくよかな胸。
長い睫。
薄くて赤い、唇。

出会った頃より、少しだけ肉の付いた身体。

一生、守るよ。
お前に伝えるのはまだ待って?

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