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第5章 帰るべき場所


『お疲れ様でした♪』って言う侑に『ありがと侑くん♪』と笑うチエを連れて、実家の玄関に入る。

「…ただいま」

母「…チカ?…ずいぶん久し振りだね?…あぁ、美奈が連れて帰ったのね(笑)」

「…あぁ」

母「あら?…やぁっと連れて来た♪…いらっしゃい♪」

知恵「は、初めま、して…チエと、申し、ます」

母「フフ(笑)そんな固くならなくていいよ♪…入んな?」

やたら嬉しそうなお袋。

隣のチエが『…お母さん?』って聞くから頷いた。
リビングに顔を出せば親父も居た。

「…ただいま」

父「お帰り(笑)…あぁ、いらっしゃい♪またずいぶんと可愛い子じゃないか♪」

知恵「は、初めまして…チエ、です」

父「まぁゆっくりしなさい♪」

知恵「…お父さん?」

「あぁ」

知恵「フフ♪…そっくり♪」

こっそり聞いてきたチエが笑うから、頭を撫でてやるとやっぱり嬉しそうだった。

そんな俺たちを親父が嬉しそうに笑ってたのは、気付かないフリして。

母「はい父ちゃんビール♪…あんたも?」

「あぁ」

母「チエちゃんは?お酒飲めるの?」

知恵「あ、えっ、と…」

「…飲んでみっか?」

渡された缶ビールをチエに差し出してみた。
ジッと見つめてたチエ。

「やめとく?」

遠慮がちに受け取って一口…と、言うより舐めただけの程度で、顔を歪めた。

知恵「…苦っ…」

三人の笑い声に、チエが苦笑いする。
お袋に頭を撫でられ照れ笑いしながらも嬉しそうだった。

結局、ジュースみたいな缶酎ハイを飲むチエ。

美奈「ねぇねぇ本当に可愛いよね♪」

二階から降りてきた姉貴。
すっかりチエを気に入りべったりくっ付いてる。

母「可愛らしいけど、綺麗よねぇ♪」

美奈「髪もサラサラ~♪…ねぇシャンプー何使ってるの?」

知恵「えっ、と…チカ、が…買ってるから…」

美奈「え?あんた何使ってんの?」

「…別に何処にでも売ってるヤツだよ」

何だか物凄い質問責め食らってるチエが可哀想になって、止めようと思った俺より先に、親父が止めた。

父「美奈。…チエちゃんが困ってるだろ」

美奈「ごめん(笑)…つい嬉しくなっちゃって…」

母「あんたずっと妹ほしいって言ってたもんね(笑)」

苦笑いしたお袋。
『…大丈夫か?』って聞けば、笑って頷いたチエ。

だいぶ慣れてきた様子にホッとした。

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