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第5章 帰るべき場所


姉貴が、帰ってきた。

それは俺にとって、台風の様で。



翔「もうすっかり綾香と馴染んでんな(笑)?」

「あぁ(笑)」

翔「…何か…姉妹みてぇ(笑)」

潤紀「あはは(笑)!…さっき何話してんのかなぁと思って行ってみたらさ…綾香に睨まれたよ(笑)」

翔「マジ(笑)?」

潤紀「女の話に入って来んなってさ(笑)」

最近倉庫に来るとチエは大半の時間を綾香たちと過ごしてる。
だから、ショウたち幹部連中の話題はもっぱらチエの事が殆んど。
もうここでの話題はチエを中心にして回ってる様なもんだ。

そんな時。
入り口が少しざわつき始めた。
一瞬でピリッとした雰囲気に変わる。

美奈「チカァ~♪!…久し振りぃ~♪!」

「…」

翔「…美奈、ちゃん?」

美奈「ショウ♪!久し振りねぇ♪」

「…ハァ…いい年してやめろよ…」

海外生活が長い所為か、姉貴は久し振りに会うと抱き付いて来るから、若干鬱陶しい。

そこで…
物凄い、視線を感じる。

…やっぱり。

俺は大きく手招きした。
若干睨まれてる気がしないでもない。
苦笑いしながら尚も手招きを続けると、綾香が背中を押しながら連れてきた。

「…チエ」

知恵「…」

美奈「…えっ?この子?…ねぇそうなのっ?……ちょっとっ!何よっ!超~可愛いんですけどっ♪!」

ビクッと震えて、怯えるチエが、姉貴に抱き付かれる前に腕を掴もうとしたけど…

美奈「可愛い~♪…細っ!」

遅かった。

抱き付かれてピクリとも動かなくなるチエに、俺は盛大な溜め息を吐く。

「…ハァ……チエ、姉貴だ」

知恵「…お、姉さん?」

「あぁ。俺の姉貴、美奈だ」

美奈「よろしくね?チエちゃんって言うの?」

知恵「…は、はぃ」

抱き締めたままの姉貴から、何とかチエを引き剥がす。

翔「美奈ちゃん、駄目だよ?こいつ、チエちゃんの事んなると誰だろうとマジでキレるから(笑)」

美奈「へぇ(笑)あんたがねぇ(笑)……でも分かんなくもないわよね(笑)こんな可愛い子居ないもん♪」

そう言って思いっきり肩を叩かれた。

『痛ぇなぁ…』って呟く俺の肩をチエが苦笑いしながら撫でて来るから、頭を撫でてやると嬉しそうに笑う。

特にこれと言った話もない今日は、姉貴の出現によりお開きとなり。

美奈「今日はうちに帰るでしょ?」

已む無く実家に帰った。

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